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一過性の不眠について

睡眠障害(不眠症)には、一過性の不眠と慢性的な不眠の2種類があります。一過性の不眠とは、一時的なものであり、数日~数週間程度の期間続くだけで、長引くことがない不眠のことです。

一過性の不眠の原因には、さまざまなものがあります。

例えば、
1.騒音や温度・湿度の不快感などの環境的な要因によるもの。
2.時差ぼけなどのように睡眠時間が変化したことによるもの。
3.家族の不幸など、精神的に大きなストレスかかったことによるもの。
4.入学試験や大事な会議など、緊張感によるもの。
5.一過性の病気が原因のもの。

このように、一過性の不眠は、気持ちが高ぶったときや、気がかりなことがあるときに起こります。

眠れないときはとても辛いと思いますが、自分でもその原因が分かっている場合には、その原因が取り除かれることによって、ほとんどが数日すれば解消するので、慢性的な不眠に比べた場合には、それほど問題はないとも言えます。

ところで、精神的なストレスや気がかりな事があると不眠になってしまうのは何故でしょうか?本来人間は、体内時計の働きによって、生活のリズムが整っている状態のときには自然と決まった時刻には眠気を感じ、入眠することができるようになっています。

ところが、心配事を抱えているときには脳が覚醒し続けるように働くために、なかなか眠ることができなくなってしまいます。

そのようなとき、脳が覚醒し続けようと働くのは何故でしょうか?この理由は、私たちの祖先の代まで遡って考えることになります。

まだ洞窟などで生活していた私たちの祖先の時代には、恐ろしい肉食動物に襲われるのではないかといった危険と隣りあわせで毎日の生活を送っていました。そのような環境の中では、決してゆっくり眠っていられるわけではありません。

このようなことから、人間は、生命を守るために心配事があるときには脳が眠ってしまわないような仕組みを持つようになったと言われています。このメカニズムが、現代社会においても残って働いているために、心配事を抱えているときには脳が覚醒し続けるように働き、それが不眠の原因しなると言われています。

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